

朔太郎くんの先生、玉藻です。
夏本番という趣が強くなってきた今日この頃。
梅雨が去ったのは嬉しくても、心配な点がないわけではありません。
夏に一番気になるのは夏バテですよね……。
最近の夏は酷暑になりやすいです。
だからこそ、夏バテ予防の重要性も上がっています。
そんなわけで今回は夏バテを予防してくれる食べ物について解説していきましょう!
夏を元気に過ごせるよう、この記事を参考にしてくださいね!

まずは記事の概要からどうぞ!
記事の概要
- 夏は気、血、体液を満たし、熱を取る素材がおすすめ
- 栄養学的にはビタミンB1、B2、タンパク質、クエン酸を含むものが良い
- 豚肉、豆腐、卵はとても優秀な夏バテ予防効果あり
- 昼寝も夏バテ対策になる
夏バテ予防の食べ物一覧 中医学編

まずは中医学の観点から見て夏バテ予防に役立つ食べ物をザーッと確認していきましょう。
効果 | 具体的な食べ物 |
気を養う | うるち米、もち米、ジャガイモ、カボチャ、桃、栗、キャベツ |
血を補う | 牛肉、ホウレンソウ、イカ、タコ、レバー、ブドウ、ライチ |
体を潤す | 豚肉、ヨーグルト、牛乳、チーズ、ゴマ、卵 |
熱を冷ます | スイカ、梨、トマト、苦瓜、豆腐、キュウリ、セロリ、緑茶 |
精神を安定させる | 柑橘系の果物、ジャスミン、お蕎麦、ラッキョウ |

赤文字になっている素材は後でまた出て来るよ!
重要な素材だと思っていてね!
夏にはとにかく体内を潤し、熱を冷ましていく必要があります。
夏には熱によって汗をたくさん掻きますよね?
中医学では汗血同源(かんけつどうげん)という理論があります。
汗と血は同じものから作られている、とするものです。
つまり、汗をたくさん掻くと血が足りなくなりやすいんですよね。
だからこそ、体内を潤していく必要があります。
気も体内の潤いも血の生成と深く関わっているんです。
なので、気、体内の潤いを補う必要が出てきます。
夏バテ予防に役立つ食べ物一覧 栄養学編

次に栄養学的に見て夏バテ予防に役立つ食べ物を確認するよ!
主な栄養素、効果 | 具体的な食べ物 |
ビタミンB1、B2 | 豚肉、うなぎ、納豆や豆腐などの大豆製品 |
クエン酸 | 柑橘類、梅干し、お酢 |
タンパク質 | 卵、乳製品、鶏肉、豚肉、牛肉、魚 |
食欲増進 | ミョウガ、しょうが、しそ、おくら、もずく酢 |
ビタミンB1、B2は炭水化物をエネルギーへと変える補助をしてくれます。
ウナギや納豆などの大豆製品もビタミンB1、B2を豊富に含んでいるので、体力をキープしやすくなるんですよね。
柑橘類、梅干し、お酢にはクエン酸が多く含まれています。
クエン酸は疲労回復の代名詞のような趣すらありますよね。
実はクエン酸も炭水化物をエネルギーへと変える作用を持っています。
ビタミンB1、B2と同じく体力キープをサポートしてくれるわけです。
タンパク質は筋肉疲労を解消させ、持久力をキープする役割。
夏に消耗しやすい体を労わってくれます。
香味野菜は食欲が減退しやすい夏におすすめな素材です。
中医学と栄養学、どっちを使えばいいの?

中医学と栄養学のどちらを使えば良いのか、よく質問されるんですよね!
どちらかに優劣をつける必要はありません。
どちらも重要なものですから、両方の観点から見てバランスを取るのが重要です。
目的に合わせて栄養学、中医学のどちらを優先するか決めるのも良いでしょう。
疲労回復だけが目的ならば栄養学から見てビタミンB1,B2を多く含むものを使うのもアリですよ。
しかし、体内を潤したいなどの目的があるのならば、中医学を使った方が目的に適いやすいです。
今、自分に何が必要なのか、何が目的なのかを見極めるのが大切ですよ。
夏バテ予防にとても良い素材3つ紹介!

最初に掲載した表の中で豚肉、卵、豆腐が赤文字になっていたのを思い出してください。
豚肉、卵、豆腐は中医学から見ても、栄養学から見ても夏バテ予防に効果的な食べ物です
豚肉は体内を潤し、ビタミンB1、B2が豊富に含まれています。
卵も体内を潤し、タンパク質を豊富に含むので夏バテ予防に効果的。
豆腐は熱を冷まし、タンパク質を豊富に含む夏の味方です。
中医学、栄養学から見て効果的な素材ですから、使わない手はありませんね!
つまり! ゴーヤーチャンプルーは最高の夏バテ予防料理!
こちらの記事に夏バテ対策レシピをまとめてあるので、ぜひどうぞー!

夏バテ予防には調理法も重要!
夏バテ予防の料理を作る際には、なるべくレンジを多用しましょう。
火を使うともちろん、暑くなりますので料理中に熱で体調不良になりやすいんです。
例えば蒸したり、下茹でをする際にはレンジを活用しやすいですよ。
なるべく涼しく、簡単に作れる料理を選んでみてください。
夏バテ予防豆知識 昼寝も重要
夏にはお昼寝するのがとってもおすすめ!
中医学では夏には陽が強まるので、努めて陰を満たすのが推奨されています。
陰の満たし方は色々ありますが、体力回復なども踏まえて考えるとお昼寝が最強ですね!(個人的見解)
お昼休みに15分寝るだけでも相当体力に違いが出てきますよー!
まとめ

今回の記事のまとめに入ります!
- 夏は気、血、体液を満たし、熱を取る素材がおすすめ
- 栄養学的にはビタミンB1、B2、タンパク質、クエン酸を含むものが良い
- 豚肉、豆腐、卵はとても優秀な夏バテ予防効果あり
- 昼寝も夏バテ対策になる
夏バテ予防の素材を意識的に使うと、やはり体の調子が良くなります。
私は薬膳を始める前には何も意識した事がなかったです。
だから、夏バテしてしまっても、運が悪かったくらいにしか思わなかったんですよね。
しかし、薬膳を作るようになってから夏バテはほとんどありません。
やっぱり、食べるものってとっても重要な要素なんですよね。
皆さんも夏バテ予防の素材を上手に使って、夏を元気に乗り切ってください。

最後までご覧くださり、ありがとうございました!
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