

朔太郎くんの先生、玉藻です。
今日は私が薬膳を薦めている理由についてまとめてみようかと。
国際薬膳師なので薬膳の魅力は人並み以上に感じています。
教養としても、実益を得る知識としても大変役立つのが薬膳。
皆さんに薬膳を取り入れてもらって、日々の健康維持、増進に役立てると嬉しいです。
薬膳は心も軽くしてくれる
体調管理を自分でしやすくなると、怖いものがかなり減ります。
薬膳を日常に取り入れるまでは、精神的に相当な制限を受けていました。
例えば私は学生時代、武道に打ち込んだ結果として背骨を折ってしまい、手術を受けています。
その後遺症で酷い神経痛持ちなんですよね。

次はいつ寝たきりになるか分からないよ……。
そんな風に考えながら毎日を過ごしていました。
これって、すごいストレスなんですよね。
無理は出来ない、出来ると思っても明日の体調が怖くて踏み出せない。
そんな風に感じていて、自分の事を相当制限していました。
それくらい寝たきりになっている時の痛みが酷いんです。
でも、薬膳を取り入れるようになってからは、このような不安から解放されましたね。
ストレスが来たらどのように対処すれば良いのか分かっているので、多少無理をしてもケア出来る自信があります。
実際にケア出来るんだと分かると、神経痛もそれほど怖いものではありません。
体調の細かい違いに気が付くようになる
体調が悪くなってからではなく、悪くならないためにどうするのか? を考えるようになったのも大きな収穫でした。
例えば神経痛が出てから対処するのではなく、出る前にどうすれば良いのかを考えられるようになったんです。
実は不調が起きる前って必ず体がサインを出してくれます。
ただし、そのサインは些細なものなので、見落としてしまう事がほとんど。
薬膳を学び始めると、そうした重要で些細な体からのサインに気付きやすいですよ。
体調が良くなっていく、不調が改善される経験を何度もしていると体の感覚が鋭敏になります。
なので、重要なサインを見落とさず、体調が悪くなって寝込む前に対処しやすいんです。
変化に適応しやすくなった

変化に適応しやすくなったのも、すごい大きな収穫だったよ!
20代中盤くらいまで私は体力と気力で全て乗り越えるタイプの人間でした。
問題があっても、不調が起きても気力と体力でごり押しして乗り越えて来たんですよね。
しかし、薬膳は状況の変化に対応する重要性を教えてくれました。
例えば天人合一という考え方が中医学にはあります。
自然と人は一体化しているものであり、四季の移り変わりがあるように人もそれに応じて柔軟に変化する必要がある、という感じです。
変化が起きたら自然に対応する、強引に進めるのではなく、止まる時には止まっても良い。
そんな柔軟な考え方を中医学が教えてくれたんですよね。
もちろん、柔軟さに慣れるまでには時間が掛かりました。
でも、あれだけ頑固だった私が柔軟になれたのは、大きな自信にもなりましたね。
教養としても面白い
実際に生活の中に役立てなくても、中医学は教養としてとても面白いものです。
中医学って全てのものが繋がっている、と考えるんですよね。
そうなると人と自分との繫がり、体のバランス、季節の変化や果ては社会情勢の変遷、歴史などにも興味が出てきました。
元々、哲学を真剣に勉強していた人間なので、幅広い分野を俯瞰する視点を持てたのは本当に嬉しかったです。
何がどのように繋がっているのかを観察してみると、人間関係も自分自身も社会も歴史も何もかもが活き活きとして見えてきます。
ちょっとここら辺は脱線して話したい事があるんですよね。
人は人、自分は自分?
昨今「あなたはあなたの考え方がある、私には私の考え方がある」という風潮がとても強いように感じます。
だからこそ、あなたの考えを受け入れる必要はないし、私もあなたに意見を押し付けない、という流れになるんですよね。
一見すると洗練されている考えのようにも思えますが、私はどうにも違和感があるんです。
だって、これって完全に孤立した個人として人の事を見てるってわけじゃないですか。
恋人、友人、同僚、趣味の仲間、好きな本、食べ物etc。
人生を豊かにしてくれるこうしたものって、間違いなく自分と他との繫がりですよね。
つまり、孤立した個人になると全てとの繫がりが切れちゃうんです。
繋がりを持ちつつも、繋がりを切ろうとするような考え方って、何とも不思議なものだなぁと思っています。
中医学で見ると天人合一、全てのものは繋がっているわけですし。
嫌なところも含めて、繋がりですよね、きっと。
まとめ

まとめに入るよ!
私が薬膳を薦める理由は以下の通りです。
- 毎日全力を出しやすくなる
- 不調になる前に手を打ちやすくなる
- 変化に対応しやすくなる
- 教養としても面白い
中医学って本当に楽しいです。
一生掛かっても極められないものって、ロマンを感じますね。
こういう終わりが見えない事に関わるのが、私の性分なのでしょう。
毎日とても楽しいのは終わらないものと深く関わっているからですね!
ありがたい話だ!
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