

朔太郎くんの先生、玉藻です。

先生! 薬膳カレーが食べたいです!

国際薬膳師なのだから自分で作ったらどうですか?

薬膳カレーのレシピ知らないんですよね!

国際薬膳師なのに……。

学校で習ってませんし!
そもそも薬膳カレーとは何なのかすら分かりません!
普通のカレーと何が違うんですか?
教えてください! 先生!

調べようともせずに……。

ご解説よろしくお願いします、先生ー!
今回は薬膳カレーとは何か? について解説を進めていきます。
普通のカレーとの違い、薬膳カレーのレシピや含まれている素材が持つ効能も掘り下げますよー!
本題に入る前にこの記事の概要をどうぞ!
- この記事の概要
- 薬膳カレーとは?普通のカレーと何が違うの?
- 薬膳カレーの素材1 クミン
- 薬膳カレーの素材2 クローブ
- 薬膳カレーの素材3 コリアンダー
- 薬膳カレーの素材4 ターメリック
- 薬膳カレーの素材5 ナツメグ
- 薬膳カレーの素材6 八角
- 薬膳カレーの素材7 シナモン
- 薬膳カレーの素材8 クコの実
- 薬膳カレーの素材9 ナツメ
- 薬膳カレーの素材10 ローリエ
- 薬膳カレーの素材11 みかんの皮
- 薬膳カレーの素材12 ニンニク
- 薬膳カレーの素材13 唐辛子
- 薬膳カレーの素材14 胡椒
- 薬膳カレーの素材15 生姜
- 薬膳カレーのレシピ例
- 薬膳スープカレーのレシピ
- 薬膳カレーを作る時のポイント
- 薬膳カレーの素材を症状から選ぶ
- 薬膳カレーの素材選びに自信がない人へ
- まとめ
- この記事の概要
- 薬膳カレーとは?普通のカレーと何が違うの?
- 薬膳カレーの素材1 クミン
- 薬膳カレーの素材2 クローブ
- 薬膳カレーの素材3 コリアンダー
- 薬膳カレーの素材4 ターメリック
- 薬膳カレーの素材5 ナツメグ
- 薬膳カレーの素材6 八角
- 薬膳カレーの素材7 シナモン
- 薬膳カレーの素材8 クコの実
- 薬膳カレーの素材9 ナツメ
- 薬膳カレーの素材10 ローリエ
- 薬膳カレーの素材11 みかんの皮
- 薬膳カレーの素材12 ニンニク
- 薬膳カレーの素材13 唐辛子
- 薬膳カレーの素材14 胡椒
- 薬膳カレーの素材15 生姜
- 薬膳カレーのレシピ例
- 薬膳スープカレーのレシピ
- 薬膳カレーを作る時のポイント
- 薬膳カレーの素材を症状から選ぶ
- 薬膳カレーの素材選びに自信がない人へ
- まとめ
この記事の概要
- 薬膳カレーは食べる人1人1人に合わせて使う食薬、中薬を変える点で普通のカレーと異なっている
- 薬膳カレーを作る際には素材を30分以上煮込む事が重要!
- 作り方は通常のカレーと同様でOK
- スープカレーを作る際にも同様に30以上は素材を煮込む!
- 薬膳カレーを作るには食べる人に何が必要なのか見極める事が大切
- 素材選びに自信がない人は既製品として売られている薬膳鍋のパックを使うと良い
それでは早速本題に入っていきましょう!
薬膳カレーとは?普通のカレーと何が違うの?

薬膳カレーとは食べる人それぞれに合わせた食薬、中薬を使っているカレーの事です。

薬膳カレーは1人1人に対して違うレシピになるって事なんですか?

その通りです。
あくまでも薬膳ですから。
薬膳は1人1人の状態に合わせて使う食薬、中薬を変えていきます。
それは薬膳カレーでも同じ事なんです。
カレー、お粥、スープ、鍋等の名前が付いていても原則的に薬膳ならば1人1人に合わせて作るものと覚えていてください。
普通のカレーは大まかなレシピがあり、その通りに作れば出来上がります。
薬膳カレーは1人1人に合わせて作るので、その都度内容が変わる特徴を持っているんです。
ここが薬膳カレーと普通のカレーの間にある最も大きな違いだと言えるでしょう。

先生、自分に何が必要なのか、専門家じゃないと分からないですよね?

確かにそうですね。
それでは薬膳カレーに使われやすい素材の効能をまとめてみましょう。

効能が分かれば自分に合っている素材を見付けやすいですね!
薬膳カレーの素材1 クミン

ここから薬膳カレーに使われやすい15種類の素材と効能をザーッと解説するよ!
食べる人に必要な素材を見付けて、オーダーメイドの薬膳カレーを作ろう!
まずはクミン(中薬名 馬芹 バキン)から!

クミンの中薬名は馬芹(バキン)
- 疲労回復
- リラックス効果
- 胃腸の状態を整える
- 鎮痛
- 生理痛や生理不順の改善

クミンに含まれている栄養素は非常に多岐に渡ります。
薬膳的効能だけではなく、栄養素も確認してみましょう。
クミンに含まれる栄養素はビタミンC、ビタミンB2、ビタミンEが代表的です。
ビタミンCは疲労回復、コラーゲンを作るサポートなどの役割を果たします。
ビタミンCは健康維持、増進だけではなく美容効果も高いですよ。
ビタミンB2はエネルギーの代謝を促してくれます。
運動を行う際のエネルギーを作るサポートをしてくれるんです。
ビタミンEには抗酸化作用がある事が分かっています。
細胞の酸化により老化が進むので、ビタミンEにはアンチエイジングの効果がありますよ。
薬膳カレーの素材2 クローブ

クローブの中薬名は丁香(チョウコウ)
- 冷えによる腹痛緩和
- 嘔吐、吐き気、げっぷの改善
- 食欲不振の改善
- 生理痛、勃起不全の改善
- 抗酸化作用
- 鎮痛
- 興奮を鎮める

クローブにもたくさんの栄養素が含まれているよ!
一緒に確認してみよう!
クローブに含まれる代表的な栄養素はカリウム、マグネシウム、カルシウムです。
カリウムは体内のナトリウム濃度を下げる事を通じてむくみの解消をしてくれます。
また便秘の解消にも役立つ事が分かっているんです。
さらにはストレスを緩和し、腎臓の老廃物を排出させる効能まであります。
マグネシウムは疲労回復、筋肉と神経間の機能調整、降圧効果、骨の強化、頭痛の改善など多くの効能を持っているんです。
カルシウムと同時に摂取すると体によく吸収される栄養素でもあります。
カルシウムは血液凝固による出血の予防、心筋の収縮作用を増加させる効果をもっていますよ。

クローブだけでもこれほどの効果があります。
カレーはまさに健康な体を維持する要素が凝縮されているのです。
薬膳カレーの素材3 コリアンダー

コリアンダーの葉はパクチー
- 食べ過ぎの胃痛緩和
- 発汗作用
- 食欲増進
- 体内の重金属を排出させる

コリアンダーも非常に多くの栄養素を含む、健康に良い素材!
葉っぱはパクチーとしてよく知られているよ!
コリアンダーに含まれる代表的な栄養素はβカロテン、ビタミンE、ビタミンK、カルシウムです。
βカロテンは強い抗酸化作用を持ち細胞の酸化を防ぐ事で、アンチエイジング効果を出してくれます。
ビタミンEも同様に強い抗酸化作用があり細胞の酸化を防ぎ、アンチエイジング効果を出してくれるんです。
ビタミンKはカルシウムを骨に定着させるサポートをする栄養素ですね。
カルシウムもコリアンダーに含まれているので、非常にバランスの取れた素材です。
薬膳カレーの素材4 ターメリック

ターメリックの中薬名は鬱金(ウコン)
- 熱による目の赤み、各種出血、口苦(口の中に苦味が広がる状態)を改善
- 血の流れを整え、生理不順、生理痛を改善
- 気の流れを整え、鬱状態、胸の張るような痛みを改善
- 二日酔い防止
- 感機能向上
- 抗酸化作用
- 胆汁分泌促進
- 消炎
- 鎮痛
- 解毒

ターメリックに含まれている栄養素も確認していきましょう。
ターメリックに含まれている最も有名な栄養素はクルクミンです。
クルクミンは強い抗酸化作用によりアンチエイジング効果を持っています。
また抗炎症性(炎症を抑える効果)もあるのが特徴です。
高血圧の改善、免疫機能の向上、消化不良やコレステロール値を下げる効果も認められているすごい素材なんですよ。
過剰摂取すると肝機能に負担が掛かる危険性があります。
また妊娠中には禁忌とされているので注意しましょう。
薬膳カレーの素材5 ナツメグ

ナツメグの中薬名は肉豆蔲(ニクヅク)
- 冷えや気の滞りによる腹痛、膨満感、食欲不振、嘔吐の改善
- 冷えや気の虚弱による慢性的な下痢、脱肛の改善

ナツメグの中にはどんな栄養素が含まれているのか見ていこう!
ナツメグに含まれている主な栄養素は銅、ピネン、ミリスチシン、オイゲノールなどがあります。
銅は体内の鉄を運搬する働きを持ち、貧血気味の人にとてもお勧めです。
ピネンとミリスチシンは胃腸を整え、食欲増進効果を持っています。
夏バテをしている時などにはもってこいの素材です。
オイゲノールは口臭予防に役立ちます。
薬膳カレーの素材6 八角

八角の中薬名は大茴香(ダイウイキョウ)
- 胃腸の働きを整える
- 新陳代謝を高める
- 胃腸内のガスを排出
- 体を温める
- 冷えの緩和
- ストレスの緩和
- 消化を促進
- 血流の改善
- 気の流れを整える
- 痛みの緩和

八角にも多くの栄養素が含まれています。
確認していきましょう。
八角に含まれる主な栄養素はビタミンB1、ビタミンB2、ビタミンE、カリウム、カルシウムです。
ビタミンB1は疲労回復、ビタミンB2は皮膚や粘膜の機能を維持、ビタミンEは抗酸化作用により細胞の酸化を防ぎます。
カリウムは塩分の排出によるむくみの改善効果、カルシウムは骨の強化をしてくれるんです。
風味が独特なので好き嫌いが分かれやすいですよね。
八角が嫌いでなければぜひカレーに入れてください。
薬膳カレーの素材7 シナモン

シナモンの中薬名は桂皮(ケイヒ)
- 胃腸の調子を整える
- 食欲不振
- 神経性胃炎
- 動悸
- 胃酸過多
- 胃下垂
- 慢性胃炎
- 炎症の改善

シナモンにもたっくさんの栄養素が詰まっているよ!
シナモンに含まれる主な栄養素はビタミンB1、B2、カリウム、ナイアシン、マグネシウム、鉄、亜鉛です。
ビタミンB1は疲労回復、ビタミンB2は粘膜や皮膚のサポート、カリウムはむくみ防止効果があります。
ナイアシンには糖質、脂質の分解や炎症の緩和効果をあるんです。
マグネシウムは骨の形成をサポートし、鉄分は貧血を予防します。
亜鉛は味覚を正常に保つために必要なミネラルですね。
香辛料系は多量に摂取すると胃への負担が大きくなるので注意してください。
薬膳カレーの素材8 クコの実

クコの実の中薬名は枸杞子(クコシ)
- めまい、頭のふらつき、足腰に力が入らない状態を改善
- 眼精疲労、視力減退、風に当たると涙が出る状態を改善
- 視力の低下を改善
- 疲労回復
- 慢性の咳や喘息の改善

眼にとても良いとされている枸杞子(くこし)。
含まれている栄養素はとても良いものばかりです。
枸杞子(くこし)に含まれている主な栄養素はゼアキサンチン、ビタミンB1、ビタミンB2、ベタインです。
ビタミンB1は疲労回復、ビタミンB2は皮膚や粘膜の保護をします。
ゼアキサンチンは目の網膜に含まれているカロテノイドの一種なんですよ。
ベタインは抗がん作用、免疫向上の効果が認められています。
またベタインにはアンチエイジング効果がある事も分かっているんです。
薬膳カレーの素材9 ナツメ

ナツメの中薬名は大棗(タイソウ)
- 疲れ、食欲不振、めまいの改善
- 躁鬱、貧血、不眠、苛立ちの緩和
- 滋養強壮
- 抗アレルギー効果
- 不眠症の改善
- 他の中薬の薬性を緩和

ナツメは気を養う素材として薬膳や漢方でよく使われるよ!
栄養素も確認してみよう!
ナツメに含まれている主な栄養素はマグネシウム、リン、鉄分などです。
マグネシウムは骨の形成をサポートし、鉄分は貧血予防に役立ちます。
リンは骨の形成、体液の濃度調整、心臓や腎臓の機能の維持などの働きを持っているんです。
薬膳でもよく使われる素材なので栄養素も覚えておくと使いやすいですよ!
薬膳カレーの素材10 ローリエ

ローリエの中薬名は月桂葉(ゲッケイヨウ)
- 消化の促進
- 胃腸の調子を整える
- ストレスの軽減
- 冷え性、婦人科系の症状の改善
- 関節痛、神経痛の緩和

ローリエにも非常に多くの栄養素が含まれています!
確認してみましょうー!
ローリエに含まれる主な栄養素はビタミンC、ビタミンA、ビタミンB群、ミネラル、葉酸です。
ビタミンCには抗酸化作用があり、疲労回復やアンチエイジングにとても効果的であると同時に免疫機能の向上も図ります。
ビタミンAは視力の維持、抗がん作用などを持っているんです。
ビタミンB群はエネルギー代謝や疲労回復効果を持っています。
ミネラルは生命活動を行う際、他の栄養素と協力し体内に栄養が行き渡りやすくしてくれるんですよ。
葉酸は造血作用、DNAの形成などの効果があります。
葉酸は胎児にとても大切な栄養素なので、妊婦さんに勧められる事が多いですね。
薬膳カレーの素材11 みかんの皮

みかんの皮の中薬名は陳皮(チンピ)
- 気の滞りによる膨満感の改善
- 食欲不振の改善
- 下痢の改善
- 咳、痰が多い、喘息の改善
- 血流改善効果
- 冷えの緩和
- リラックス効果

みかんの皮を1年以上乾燥させたものが陳皮です。
含まれている栄養素はなかなかあなどれません。
陳皮に含まれる主な栄養素はリモネン、リナロール、テルピネオール、ヘスペリジン、ノビレチンです。
リモネンは血流の改善と新陳代謝の促進効果が認められています。
リナロールは鎮静、抗不安、抗菌作用を持ち、テルピネオールは記憶力の向上効果がありますね。
ヘスペリジンは血管の強化と血流改善効果を持っているんです。
ノビレチンは認知能力の低下を防止します。
薬膳カレーの素材12 ニンニク

ニンニクの中薬名は大蒜(ダイサン)
- 食欲不振の改善
- 消化不良の改善
- 下痢の改善
- 冬の風邪を緩和
- 皮膚のかゆみ、化膿を改善

滋養強壮で有名なニンニク!
含まれている栄養素もすごいよ!
ニンニクに含まれる主な栄養素はアリシンです。
アリシンは滋養強壮、疲労回復に効果がありビタミンB1の吸収をサポートします。
また血流改善、動脈硬化の予防、免疫力向上などの役割も果たしてくれるんです。
ニンニクだけでも十分過ぎる効果がありますね!
薬膳カレーの素材13 唐辛子

唐辛子は中薬名も唐辛子のまま
- 冷えによる胃、腹部の痛みの緩和
- 背中、胸の冷えを緩和
- 疼痛の改善
- 食欲不振の改善
- 消化不良を改善

唐辛子には様々な種類があります。
今回は最もオーソドックスな鷹の爪の栄養素を確認していきましょう。
鷹の爪に含まれる主な栄養素はカプサイシンです。
その効能は基礎代謝の向上、脂肪と糖質の燃焼をサポートするというものですね。
また発汗作用があり、体を温め血流を改善する点も魅力的です。
アドレナリンの分泌もしてくれるので一石何鳥もの効果があります。
薬膳カレーの素材14 胡椒

胡椒は中薬名も胡椒のまま
- 冷えによる疼痛の緩和
- 冷えによる嘔吐の改善
- 冷えによる下痢の改善
- 食欲不振の改善
- 殺菌作用

調味料でよく使われる胡椒!
栄養素についても優れています!
黒コショウに含まれている主な栄養素はカリウム、カルシウム、マグネシウム、鉄分、マンガン、ミネラル、ビタミンB1、B2です。
ピペリンという有効成分を含んでいる点が特徴でもあります。
このピペリンには栄養吸収をサポートしてくれる効果があり、他の食材と併用する事で栄養吸収が円滑に行われるんです。
薬膳カレーの素材15 生姜

生姜の中薬名は生姜(ショウキョウ)
- 寒さによる風邪の悪寒、無感、痛みの緩和
- 胃の冷え、痛み、嘔吐、食欲不振の改善
- 咳や喘息の改善
- 魚や蟹中毒時の舌、喉のしびれを緩和

すごく身近な食材、生姜!
とてもたくさん栄養が含まれているんだよ!
生姜に含まれている主な栄養素はカルシウム、マグネシウム、ビタミンC、鉄分です。
カルシウム、マグネシウムは骨の形成に役立ち、ビタミンCは疲労回復、アンチエイジング効果を持ちます。
鉄分は貧血の改善、予防の役割を持っているんですよ。
バテている時などには本当におすすめな食材ですね!
薬膳カレーのレシピ例

薬膳カレーに使う素材は見付かりましたか?

素材が見付かったらいよいよ実際に薬膳カレーを作ってみよう!
作り方は普通のカレーと大差ないから安心してね!
材料(必要な素材を適宜、増減させてください)
- 玉ねぎ 大1個
- 人参 好きなだけ
- じゃがいも 好きなだけ
- 鶏肉 300g前後
- クミンシード 小さじ1
- ニンニク 2かけ
- 生姜 1かけ
- ローリエ 1枚~2枚
- トマト缶 1個
- カレー粉 大さじ2程度
- ヨーグルト 200g前後
- お好みの薬膳素材
作り方
- 野菜類を切り、鶏肉は一口大、ニンニクと生姜はみじん切り
- フライパンにバターを敷きクミンシード、ニンニク、ショウガを炒める
- 玉ねぎを先に入れ少し炒めた後、野菜を全部フライパンへ投入
- カレー粉を入れさらに炒める
- トマト缶を入れ、鶏肉、ヨーグルトを入れて炒め続ける
- 水500㏄程度と塩コショウを入れ煮詰めていく
- 水と同時に薬膳素材も入れる
- 30分以上煮込み、味を調えて完成

薬膳素材は必ず30分以上煮込むのを忘れないでくださいね。
どうして30分以上煮込む必要があるのでしょうか、朔太郎くん?

※補益類(補気類、補陽類、滋陰類、補血類の総称)は30分~1時間煮出す必要があるからですよね?

そうです。
素材の効果、分類を1から勉強するのは大変で、何が補益類なのか分からない人が多いでしょう。
ですので、薬膳の素材は30分以上煮込めば良いと思っていてください。

普通にカレーを作る要領でやれば30分以上煮込めますね!

さて、薬膳スープカレーも人気なので、そちらのレシピも紹介しておきましょう。
薬膳スープカレーのレシピ

次は中薬を多めに使ったレシピにしてみましょうね。
材料(薬膳素材は適宜、増減させてください)
- ニンニク 2かけ
- 生姜 2かけ
- ピーマン 2個
- 玉ねぎ 1個
- クコの実 好きなだけ
- ローリエ 1枚~2枚
- 鳥肉(もも、胸、ささみの好きなもの)好きなだけ
- コンソメの素 2かけ
- 水 1100㏄程度
- 塩コショウ 適量
調味料(あらかじめ混ぜておく)
- ターメリック こさじ2
- カレー粉 こさじ2
- ガラムマサラ こさじ2
- チリパウダー こさじ1
作り方
- 野菜類は適宜、切り分けておく
- 生姜、ニンニクをみじん切りにし、油を敷いた鍋で香りが出るまで炒める
- 鶏肉を鍋に入れ焼き目を付ける
- 野菜類、調味料、水100㏄を鍋に入れ全体に馴染ませる
- 水1000㏄、クコの実、ローリエ、コンソメを入れ弱火で30分程度煮込む
- カレールーを入れ塩コショウで味を調えて完成

スープカレーだから結構シャバシャバしてるよ!
パスタとかに合わせても美味しい!

使いたい薬膳素材がある場合には適宜、加減してオリジナルの薬膳スープカレーを作りましょう。
薬膳カレーを作る時のポイント

素材選びが薬膳の要!
普通のカレーを薬膳カレーにするためには、素材選びで食べる人に合っている素材を選ぶだけで良いんです。
作り方が変わったり、何か特殊な事をする必要はありません。
素材選びが薬膳カレーを作る際の要となります。

素材の効能、特性を理解していればそれほど難しいものではありませんよ。
薬膳素材の持つ効果を知りたい人はこちらの記事をどうぞ!

薬膳カレーの素材を症状から選ぶ

どのような症状にどの素材がお勧めなのかまとめます。
素材選びの参考にしてください。
- 疲れを取りたい
- 元気が出ない
- 疲れやすい
- 顔色が白い
- 何もしていないのに汗がにじむ
- 胃下垂
お勧めの素材
- ターメリック
- 鶏肉
- 栗
- かぼちゃ
- ジャガイモ
- ナツメ
- ニンニク
- 貧血気味
- 顔色が青白い
- 冷えの症状がある
- 刺すような痛みがある
お勧めの素材
- クローブ
- ターメリック
- コリアンダー
- ナツメグ
- 八角
- シナモン
- ナツメ
- ローリエ
- みかんの皮
- 唐辛子
- 胡椒
- 生姜
- 手の平、足の裏が熱を持っている
- 乾燥の症状がある
- 舌が赤い
- 不眠
- 寝汗
お勧めの素材
- クコの実
- 牛乳
- チーズ
- ごま
- 豚肉
- 卵
- 熱っぽい
- 汗が出ない
- 悪寒がする
- 頭痛
- 肩こり
- 寒い時期の風邪
お勧めの素材
- 生姜
- 紫蘇
- クローブ
- コリアンダー0
- ナツメグ
- 八角
- シナモン
- みかんの皮
- ニンニク
- 唐辛子
- 胡椒
- 黒砂糖
- 気持ちの落ち込み
- ため息が多い
- 食欲不振
- 気鬱
- 生理不順
お勧めの素材
- クローブ
- ターメリック
- ナツメグ
- 八角
- シナモン
- みかんの皮
- 唐辛子
- 胡椒

薬膳素材を選ぶ時には症状と照らし合わせてみてね!
薬膳カレーの素材選びに自信がない人へ

薬膳鍋パックがおすすめ!

素材選びが面倒、自信がない人には薬膳鍋のセットがお勧めですよ。
最初から必要な素材がパックに入っているので、それを入れて通常のカレーを作る要領で煮込めば良いだけなのでお手軽です。
本来であれば1人1人に合わせて作るのが薬膳です。
しかし、素材の効能や分類を覚えるのは薬膳に馴染みのない人にとってかなり大変な作業になります。
薬膳鍋の素を買って、まずは作ってみるというのも1つの手段です。
まずは簡単なところから始めて、もっと深く知りたい場合には素材の効能、分類について調べてみると良いでしょう。

薬膳て最初に覚える事が多くてめちゃくちゃ面倒だよね!
僕も国際薬膳師の受験勉強してようやく大まかに覚えたくらいだもん!

あなた以外の国際薬膳師はちゃんとお勉強しているので分かっていると思いますよ。

すいません……。
まとめ

それでは今回の記事のまとめに入りましょう。
- 薬膳カレーは食べる人1人1人に合わせて使う食薬、中薬を変える点で普通のカレーと異なっている
- 薬膳カレーを作る際には素材を30分以上煮込む事が重要!
- 作り方は通常のカレーと同様でOK
- スープカレーを作る際にも同様に30以上は素材を煮込む!
- 薬膳カレーを作るには食べる人に何が必要なのか見極める事が大切
- 素材選びに自信がない人は既製品として売られている薬膳鍋のパックを使うと良い

今回は薬膳カレーについて解説をしました!
作り方自体はそれほど難しくないよね!

薬膳である以上は素材選びがとても重要です。
ぜひこの記事を参考にして、実際に作ってみてください。

最後までご覧くださり、ありがとうございました!
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