

朔太郎くんの先生、玉藻です。
薬膳茶を売っていると疲れている人の多さに驚きます。
慢性疲労を解消すると本当に喜んでもらえるんですよね!
とても嬉しい反面で、現代人はこんなに頑張らなければいけないんだなぁ、としみじみ感じるものです。
せっかく国際薬膳師をやっているので、今回は慢性疲労に効く食べ物などを紹介していきます。
疲れが溜まって状態が悪化する前に手を打てるようになると、慢性疲労によって振り回される事が少なくなっていくでしょう。
少しでも毎日を過ごしやすくするためのお手伝いが出来れば嬉しいです。
記事の概要
まずはこの記事の概要から見ていきましょう!
慢性疲労に効く食べ物は以下の通りです。
作用 | 食べ物 |
脾と気を養う | うるち米、もち米、鶏肉、かぼちゃ、栗、牛肉、ハチミツ |
血を補う | ブドウ、ライチ、にんじん、ホウレンソウ、イカ、タコ |
体液を滋養し、熱を取る | キュウリ、トマト、セロリ、小松菜、牛乳、ごま、チーズ、豚肉 |
気の流れを整える | 玉ねぎ、柑橘系の果物、ナタマメ、ジャスミン、キンカン |
汗を止め、気を養う | ざくろ、スターフルーツ |
症状に合わせて、どのような素材を使うのかを決めてくださいね。
さて、早速本題に入っていきますよー!
慢性疲労に効く食べ物

まずは慢性疲労に効果的な食べ物から確認しましょう。
作用 | 食べ物 |
脾と気を養う | うるち米、もち米、鶏肉、かぼちゃ、栗、牛肉、ハチミツ |
血を補う | ブドウ、ライチ、にんじん、ホウレンソウ、イカ、タコ |
体液を滋養し、熱を取る | キュウリ、トマト、セロリ、小松菜、牛乳、ごま、チーズ、豚肉 |
気の流れを整える | 玉ねぎ、柑橘系の果物、ナタマメ、ジャスミン、キンカン |
汗を止め、気を養う | ざくろ、スターフルーツ |
慢性疲労に効く食べ物は以上のようになります。
基本的に慢性疲労に対しては補う事を中心にして素材を選んでください。
気、血、津液(体内の液体)などの中で最も養う必要があると感じるものを見付けましょう。
適切な素材を選ぶためには原因を見極める必要があります。
そこで慢性疲労の特徴を確認し、どんな症状に最も近いのか参考にしてください。
慢性疲労の原因1 肉体疲労

まずは肉体疲労の原因を見ていこう!
- 長時間労働
- スポーツのやり過ぎ
- 高温多湿な環境での作業
- 特定の箇所を使い過ぎる(目の使い過ぎ等)
現代人にとって長時間労働はもはや当たり前という感じがしますよね。
長時間労働は肉体面で非常に大きな負担となるばかりか、精神的にもストレスが大きくなります。
出来るだけ余裕のある生活を送りたいものですが、現代人にとってそれは難題です。
せめて適切なケアを食べ物やマッサージ、十分な睡眠等でしたいところですね。
参考までに何をするとどこが消耗するのかを確認しておきましょう。
- 久視傷血=目を使い過ぎると血が傷む
- 久臥傷気=寝すぎると気を消耗する
- 久坐傷肉=座り過ぎると肉が傷付く
- 久立傷骨=立ち過ぎると骨を損なう
- 久行傷筋=歩き過ぎると筋に負担が大きい

次は精神疲労について見ていきましょうね。
慢性疲労の原因2 精神疲労
まず精神疲労が起きる原因から確認していきます。
- 親しい人との死別
- 夫婦関係
- 嫁姑関係
- 育児、教育の問題
- 失業
- 職場での人間関係
現代ではこうしたストレスから逃れる事が難しいです。
ここでも肉体疲労同様に、まずは疲れた分だけケアをしっかりと行うと良いでしょう。
また基本的にはストレッサーと呼ばれる、外部から来る不快な刺激を避けるようにしてください。
なかなか難しい事ではありますが、自分の時間を短くても良いから1日のどこかで確保する等の方法でも良いですよ。
また肉体疲労同様、食べ物やマッサージ、十分な睡眠を心掛けましょう。
その上で精神疲労に効く食材を日常的に使う事で、精神疲労を軽減しやすくなります。
慢性疲労にはその他にも原因がありますから、次はそちらを確認しましょう。
慢性疲労の原因3 その他
慢性疲労が起きてしまうその他の要因を見てみましょう。
- 先天的な体質(虚弱体質など)
- 生活習慣
- 性生活
- 飲食の問題
まず先天的な体質というのは、生まれつき体が弱いなどの状態を指します。
こうした場合、ちょっとした事でもオーバートレーニング、オーバーワークになりやすいです。
生活習慣は睡眠、食事、嗜好などを含む生活全体の話ですね。
例えば睡眠不足になり勝ち、食事の栄養が偏っている、過剰な性生活、暴飲暴食などが含まれます。
こうした生活習慣もやはり体に負担を掛けやすく、慢性疲労の引き金となるんです。

さて、これで慢性疲労の原因は解説出来ました。
次に症状を見ていきましょう。
慢性疲労の症状1 血が足りず気の流れが緩慢
慢性疲労状態になると血が足りず、気の流れが悪くなる事によっても不調が起きます。
具体的な症状は以下の通りです。
- 不眠
- 苛立ち
- 鬱状態
- 不眠
- 集中力の低下
- めまい
- 物忘れ
- 食欲不振
こうした症状がある場合、最初に挙げた食べ物の中から血を養うもの、気の流れを整えるものを選んでみましょう。
メンタルの不調がかなり出て来るというのも特徴の1つです。
特に女性の場合には血が足りなくなりやすいので、こうした症状に悩まされる人も多いでしょう。
慢性疲労の症状2 心の気が不足している
次に慢性疲労の症状でよくあるのが心の気が不足している事から引き起こされるものです。
具体的な症状を見てみましょう。
- 顔色が青白い
- 動悸、息切れ
- 何もしていないのに汗が滲む
- 動くと不調が悪化する
- 不安感が強い
- 集中力の低下
- 不眠
何もしていないのに汗が滲むのは、気虚の特徴的な症状の1つです。
ですから、こうした症状がある場合には気虚をまず疑ってみましょう。
心が気虚になると神志が不安定になる事で不安感が強くなります。
また心の五液は汗であり、心の力が弱まると汗を止める力も同時に弱体化するんです。
こうした症状がある場合、先ほど解説したものの中にある気を養う食べ物を選んでみてください。
慢性疲労の症状3 気と体液が不足している
慢性疲労状態になると気と同時に体液が不足して不調が起きる事もあります。
その具体的な症状を見ていきましょう。
- 動悸
- 息切れ
- 何もしていないのに汗が滲む
- 寝汗を掻く
- 不安
- 記憶力の低下
- めまい
- 耳鳴り
- 不眠
- 夢をよく見る
- 喉が渇く
何もしていないのに汗が滲むのは気虚の代表的な症状の1つです。
そして、寝汗を掻くのは陰虚(体液が不足している状態)の代表的な症状となります。
- 何もしていないのに汗が滲む=気虚の疑いが強い
- 寝汗を掻く=陰虚の疑いが強い
その2つが起きている点から気と体液が不足している危険性が高いと判断できます。
もちろん、その他の症状もしっかりと確認した上で総合的な判断をしなければなりませんが。
こうした症状がある場合、先ほど掲載した食べ物の中で血と体液を補ってくれるものを選んでみてください。
慢性疲労の症状4 心と脾が弱っている
心と脾が弱っている時の具体的な症状を見ていきます。
- 顔色が白いor萎黄
- めまい
- 何もしていないのに汗を掻く
- 四肢のしびれ
- 動悸
- 不眠
- 物忘れ
- 食欲不振
- 下痢
これは脾気虚と心血虚の2つが合わさっている症状です。
脾気虚によって食べ物から得られる栄養分を十分作れず、無気力やしびれなどの状態を生みます。
また食べ物から得られる栄養分が少ないので、血の生成も不十分になるんです。
ですので、それによって心血虚が引き起こされてしまいます。
こうした症状を改善するためには気と血を養ってくれる食べ物を選んでみると良いでしょう。
まとめ

今回の記事をまとめていくよー!
慢性疲労に効く食べ物は以下のようになります。
作用 | 食べ物 |
脾と気を養う | うるち米、もち米、鶏肉、かぼちゃ、栗、牛肉、ハチミツ |
血を補う | ブドウ、ライチ、にんじん、ホウレンソウ、イカ、タコ |
体液を滋養し、熱を取る | キュウリ、トマト、セロリ、小松菜、牛乳、ごま、チーズ、豚肉 |
気の流れを整える | 玉ねぎ、柑橘系の果物、ナタマメ、ジャスミン、キンカン |
汗を止め、気を養う | ざくろ、スターフルーツ |
症状に合わせて、どの素材を使うのかを決めてください。
また慢性疲労が起きる前から、こうした素材を使う事によって状態の悪化を未然に防ぐ事が出来ます。
ですので、日頃から体調の変化を気にしてみると良いですよ。
慣れて来ると「あ、そろそろ気が足りなくなりそう」というのも分かるようになります。

最後までご覧くださり、ありがとうございました!
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