陰陽五行学説を徹底解説!薬膳の基本を押さえよう!

理論や症状
たまも
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朔太郎くんの先生、玉藻です。

薬膳の基礎理論とされるものの中にある陰陽五行学説

これって本当に奥が深い理論で、私のやっている薬膳や四柱推命という占いにも通じています。

しかし、理解するのはそれほど簡単ではない、というのが実情。

そこで今回はどこよりも分かりやすく、陰陽五行学説を解説してみたいと思います!

全体像だけでもざっくりと分かるようになると、薬膳に対する理解も深まりますよー!

それでは早速本題に入りましょう!

 

この記事の概要

まずは記事の概要からどうぞ!

  • 陰陽学説、五行学説は共に全てのものがどのように繋がっているのかを説明した理論
  • 陰陽学説は全てのものにある表裏関係を説明した理論
  • 陰陽学説の特徴は以下の4つ
  • 対立と制約
  • 互根互用
  • 消長と平衡
  • 相互転化
  • 五行学説は全てのものを木火土金水の5つの要素に分けている
  • 五行学説の特徴は以下の4つ
  • 相生
  • 相剋
  • 相乗
  • 相侮

それでは本題に入っていきますよー!

 

陰陽五行学説とは何なのか? 陰陽学説の全体像

さくたろう
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まずは全体像をしっかり押さえよう!

陰陽五行学説は全てのものが繋がっている事を説明した理論だよ!

朝日と共に夜が終わり、正午を頂点に光が最も強くなり、夕暮れと共に夜が始まるという流れを想像してみてください。

朝が来るから夜が終わり、夜があるから朝が来るように光も影も独立したものではありません。

光があるから陰があり、終わりがあるから始まりもある。

この光と影の説明は陰陽学説の全体像を把握する為に重要です。

まずは全てのものは繋がっているのだと思ってもらえれば、それだけで十分ですよ。

次に五行学説の全体像を見ていきます。

 

五行学説の全体像を掴もう

たまも
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五行学説は全てのものを木火土金水の5つに分け、繋がりや関係性を説明する理論です。

 

五行学説でも陰陽学説と同様に全てのものが繋がっていると考えています。

木は火を生むために必要とされ、火は灰という形で土を生み、土の中から金属が取れて、金属が冷えると結露となって水を生じ、水は木を成長させる。

このようにして木から水までが1つの流れになっていると考えているのが五行学説であり、全てのものは繋がっていると考えています。

陰陽学説も五行学説も、全てのものは繋がっていると説明する理論なのだと最初に押さえておきましょう。

ここが分かっているのとそうではないのとでは、理解の速度が段違いです。

そして、その2つを合わせて陰陽五行学説と言われる事が多いですね。

では、具体的な理論の解説に入っていきましょう。

まずは陰陽学説から解説していきます。

 

陰陽学説の概念

陰陽学説ではすべてのものに表裏関係があると考えます。

例えば天は高いので陽、大地は低いので陰。

昼は明るいので陽、夜は暗いので陰。

太陽は温かいので陽、月は冷たさを感じさせるので陰。

陰陽で他にどのような分け方がされているのかを、一部確認してみましょう。

上昇 上半身 活動 表面
西 下降 下半身 安静 裏面

全てのものには光と影が併存しているのだ、という事をここでは押さえてくださいね。

たまも
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光が良い、影は悪いという意味はありません。

大切な事はそのバランスを取る事で、どちらも重要なのです。

陰陽学説には基本となる4つの考え方があります。

次はそちらを確認していきましょう。

 

陰陽学説の基本1 対立と制約

陰陽学説では全ての物事が互いに影響し、制約を与え対立をしていると考えます。

例えば夕日が沈むと夜になり、夜が明けるには太陽が必要です。

空と大地は常に対面している状態を保っています。

ものは前面と後面を同時に持っていますし、上半身と下半身を切り離す事は出来ません。

このように陽と陰は常に対立しつつも調和しているものだと陰陽学説では考えているんです。

陰陽のバランスが取れている状態を陰平陽秘(いんへいようひ)と言います。

陰陽が互いに影響を与え合い、制約し合うからこそバランスも取れるとも言えますね。

これが陰陽学説の基本的な考え、対立と制約です。

 

陰陽学説の基本2 互根互用

陰陽学説では陰陽が対立し合いながらも、根っこの部分は同じであると考えています。

相互依存関係だと思ってください。

例えば呼吸。

息を吐くのは陽、空気を吸うのは陰の作用とされています。

どちらか片方だけでは成立しませんよね?

吐くだけ、吸うだけでは空気の循環が出来ません。

このように全てのものは対立するものに依存していると陰陽学説では考えます。

中医学で言えば外見(陽)で健康だと分かる人は、その臓腑(陰)が健康だと言えるんですよね。

次に見ていくのは陰陽の動きに関する基本です。

 

陰陽学説の基本3 消長と平衡

たまも
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陰陽の関係性は常に動いている、と考えられています。

例えば夜明けと共に陽の力が強くなり始め正午を頂点とします。

その後は陽の力が弱まり夜へと向かい、日が沈むと今度は陰が強くなり始めます。

消長とはつまり陰陽が消えた分、もう一方が長くなる、強くなるという意味です。

そのようにして平衡、つまりバランスを取っているんですよね。

時計回りで見てね!

この図のように陰陽の力関係は時間の経過と共に変化しています。

消長というのは強弱に似たニュアンスの言葉です。

陰陽の強弱が時間の経過と共に変わるんだよー、という事ですね。

図は一日単位の経過です。

これを一年に当てはめる事も出来ます。

これも時計回りに見てね!

このように一年単位でも一日単位でも陰陽学説を使う事が出来ます。

次は陰陽の入れ替わりについてみていきましょう。

 

陰陽学説の基本3 相互転化

陰陽は常に変化しながらバランスを保ちます。

そして、陰陽の変化がある点を越えると、本質的な変化が起こるんです。

例えば昼から夜に変わる、暑い時期から寒い時期へ変わる、などの変化がありますよね?

これが本質的な変化であり、陰陽の力関係が逆転する事を転化と言います。

先ほどの図を再掲してみましょう。

春分、秋分が陰陽転化の日だよ!

春分を境にして陰より陽が強くなる時期が始まります。

その後、夏至へ向かって陽が最盛になると同時に、陰が少しずつ大きくなるんです。

そして、大きくなった陰は遂に秋分で陽の力を越え、これによってまた陰陽が転化するんですよね。

冬至が陰の最盛となり、陽が少しずつ大きくなり春分を境に云々、と一年の流れが続くわけです。

たまも
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薬膳の世界では陰陽転化が具体的にどのように使われているのでしょうか?

次はその点を確認していきます。

陰陽転化を中医学から見てみよう

中医学で陰陽転化を見ると病理変化でよく使われている事が分かります。

例えば陽が不足すれば陰が旺盛になり、それが冷えなどの症状を強くするんですね。

逆に陰が不足すれば熱の症状が出てきます。

このようにしてバランスが崩れてしまうと、体の調子が悪くなるんです。

このバランスの崩れ方にはいくつかの種類があります。

  1. 陰陽偏盛
  2. 陰陽偏衰
  3. 陰陽互損

この3種類が主なバランスの崩れ方です。

陰陽偏盛は陰か陽のどちらかが過剰に旺盛になりバランスが崩れる事を言います。

陰陽偏衰はどちらか衰弱し、弱くなってバランスが崩れるんですね。

陰陽互損は陰陽のどちらかがバランスを崩す事によって、もう一方まで弱くなる状態です。

さくたろう
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陰陽学説はこんな風に中医学で使われているよ!

次は五行学説を確認してみよう!

五行学説の概念

五行学説とは木火土金水の5つに全ての要素を分類し、その繫がりを見ていく理論です。

支え合い、けん制し合う形で全てのものが繋がっていると考えるのが五行学説。

まずはイメージしやすいよう、この関係性を図にしてみましょう。

これも時計回りで見てね!

では、簡単に5つの要素の特徴を見ていきましょう。

五行 含まれる性質やもの
成長、柔軟性、春、風、肝、青
熱、上昇、夏、暑、心、赤
育む、基盤、梅雨、湿、脾、黄
繊細、華麗、秋、燥、肺、白
静止、冷たさ、冬、寒、腎、黒

例えば五行にはこのような要素が含まれています。

青少年、赤ちゃんというネーミングも実はこれを参考にしているのだとか。

青少年は成長著しいので木に属し、赤ちゃんは生命力を爆発させているから火に属すとの事。

さくたろう
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五行学説も関係性の見方が何種類かあるんだよ!

これからそれを確認してみよう!

五行学説の基本1 相生(そうせい)

相生は生み出すものと生み出されるものの関係を示しています。

例えば木が燃えて火が生まれたり、火が燃え尽きて灰(土)が生まれるという感じです。

相生は母子関係と言われる事もあります。

図で確認してみましょう。

矢印の動きが相生の関係性だよ!

つまり、時計回りに見ていく関係性が相生です。

中医学で見ていくと木は肝、火は心なので肝は心の母、心は肝の子と言われます。

生み出す関係性だけではなく、お互いに抑制し合う関係性もありますね。

次はそちらを確認していきます。

 

五行学説の基本2 相剋(そうこく)

さくたろう
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相剋は抑制する関係性の事を言うんだよ!

まずは図で見てみましょう。

矢印の関係性が相剋となります。

例えば木は土の栄養分を吸収して成長するので、木は土を抑制するんです。

火は金を溶かす、土は水の勢いを止める、金は木を切る斧になる、水は火を消すというイメージで相剋の関係性が成り立っています。

木=肝、火=心、土=脾、金=肺、水=腎に置き換えれば中医学に応用可能。

相生も相剋も大変よく出て来る概念なので、ぜひ覚えておきたいところです。

次に見ていくのは相剋が行き過ぎたケース!

 

五行学説の基本3 相乗

たまも
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相乗は倍以上勝つ事であり、相剋し過ぎた状態を示すものです。

 

図としては先ほど相剋のところで掲載したものと同じになります。

参考までに再掲しておきましょう。

相乗の状態になる原因は2つあります。

  1. 抑制する側が強過ぎる
  2. 抑制される側が弱過ぎる

あくまでもバランスの取れている状態が良いと考えるのが中医学。

強過ぎても、弱過ぎても問題が起きると考えます。

例えば鬱状態(肝の不調)が起きると脾が担当する消化機能まで低下してしまう、というケースもあるんです。

脾の機能が低下していくと腎にも肺にも心にも悪影響が出て、結果として全体的に不調になってしまう事も……。

このように1つの不調が全体に影響すると考えるのが中医学の特徴でもあります。

もう1つ良くない関係性がありますから、そちらも確認していきましょう。

 

五行学説の基本4 相侮(そうぶ)

さくたろう
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相侮は相剋の反対で、反剋(はんこく)とも呼ばれるよ!

まずは例の如く図で関係性を整理しましょう。

相侮が起きてしまう原因は相剋の反対です。

  1. 剋される側が強過ぎる
  2. 剋す側が弱過ぎる

例えば木が硬すぎれば斧が負けてしまう、金属が強過ぎると錬金に火を大量に消耗してしまう、火が強過ぎれば水を蒸発させる、水が溢れると土が流される等で説明されています。

こうした関係性にならないよう調整していく事が、五行学説を学ぶ意味でもありますね。

たまも
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相生と相剋は五行の良い関係性、相乗と相侮は悪い関係だと覚えていてください。

 

陰陽学説と五行学説を重ねてみよう!

さくたろう
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陰陽学説と五行学説はまとめて陰陽五行学説と言われる事が多いよ!

どうして陰陽学説と五行学説がまとめて陰陽五行学説と言われやすいのかと言えば、それだけ繋がりが密接だからなんです。

まずはそれぞれの学説を示した図を見てみましょう。

陰陽五行学説の図

五行学説の図

さくたろう
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この2つの図を重ねてみると……。

このようになります!

少し見辛いので図は別々に使われる事が多いですね。

この図と陰陽五行の関係を分かっているだけでも中医学の理解が早まりますよ!

 

まとめ

さくたろう
さくたろう

今回の記事をまとめるよー!

  • 陰陽学説、五行学説は共に全てのものがどのように繋がっているのかを説明した理論
  • 陰陽学説は全てのものにある表裏関係を説明した理論
  • 陰陽学説の特徴は以下の4つ
  • 対立と制約
  • 互根互用
  • 消長と平衡
  • 相互転化
  • 五行学説は全てのものを木火土金水の5つの要素に分けている
  • 五行学説の特徴は以下の4つ
  • 相生
  • 相剋
  • 相乗
  • 相侮

今回はガッツリと理論の解説をしてみました!

理論だけ見ていると難しく感じるところもありますが、実際に使うようになると分かりやすくなりますよ。

理論を知るだけではなく、それを実際に使ってみる事をお勧めします!

さくたろう
さくたろう

最後までご覧くださり、ありがとうございました!

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