中医学の腎とは?腎の機能、チェックの仕方を徹底解説!

中医学の腎とは? 理論や症状
さくたろう
さくたろう

国際薬膳師の朔太郎です!

たまも
たまも

朔太郎くんの先生の玉藻です。

たまも
たまも

初めての事ですね。

どんな質問でしたか?

さくたろう
さくたろう

五臓六腑の機能とかをもっと丁寧に解説してくれませんか? っていう事でしたね!

たまも
たまも

それは大変そうですね……。

全ては無理なので1つずつ解説してみたらどうですか?

さくたろう
さくたろう

そうですね!

今日はまずから解説してみようかと!

たまも
たまも

国際薬膳師らしいところを見せてくださいね。

楽しみです。

この記事の概要

さくたろう
さくたろう

まずはこの記事の概要から見ていこう!

  • 蔵精を司る
  • 成長、発育、生殖を司る
  • 髄を化成、骨を滋養し脳に繋がる
  • 水の代謝を司る
  • 新鮮な空気を取り込み、納める
  • 腎の状態は髪の毛で判断出来る
  • 腎が充実していると耳の聞こえが良くなり、生殖機能も十分になる
  • 腎が生成する液体は唾
  • 恐怖心、驚きは腎を傷付ける

では、本題に入っていきましょうー!

 

中医学の腎とは?1 蔵精を司る

さくたろう
さくたろう

腎は蔵精(ぞうせい)を司るんだよ!

精を貯蔵する機能っていう意味!

 

先天的に授かっている生命力の事を先天の精と言います。

そして、食べ物から得た栄養分を後天の精と言うんです。

この2つによって生成された精を貯蔵しているしているのが腎だと考えられています。

先天の精は後天の精に絶えず補われており、その力によって気を生成するのです。

その気が正しく働く事によって精が生まれ腎に貯蔵し、そこからまた気が生成され……という循環が起きているんですね。

精と気は総称して精気と呼ばれています。

この精気が全身の陰陽を生み出し、全身を潤したり、温まりなどの効果を出していくんです。

その大本にあるのが精であり、貯蔵されているは場所は腎という事ですね。

五臓の中でもとりわけ重要な役割を担っているのが腎だとも言えます。

その証に成長、発育、生殖にも腎が深く関係しているんです。

 

中医学の腎とは?2 成長、発育、生殖を司る

中医学の腎とは?成長について

元気に育つには腎精が必要!

 

さくたろう
さくたろう

腎に貯蔵されている精は成長、発育、生殖能力を促進するんだよ!

中医学の経典とも言われる黄帝内経(こうていだいけい)によると腎精、腎気は以下に関係しています。

  1. 生命の誕生
  2. 成長
  3. 発育
  4. 成熟
  5. 衰老
  6. 死亡

腎精が十分だと成長や発育も順調になり、そこから成熟していき加齢と共に腎精、腎気が衰えてやがて死へ向かうという事ですね。

ちなみに女性が最も生命力旺盛な年齢は28歳、男性の場合は32歳です。

そこからは体力、気力が下降していく形になります。

他にも腎の役割がありますので確認していきましょう。

 

中医学の腎とは?3 髄を化成、骨を滋養、脳に繋がる

さくたろう
さくたろう

腎精から髄が生成されるっていうのが中医学の考えだよ!

髄とは骨髄、脊髄、脳髄の3つを総称したものです。

骨髄は骨を滋養し、骨の成長を助けます。

脳は髄の海とも言われ、最も髄が集まる場所と認識されているんです。

脳髄が十分にあると視力、聴力が良好で嗅覚は鋭く、反応や運動なども機敏になります。

ちなみに歯も髄によって養われるものであり「歯は骨の余り」と考えられているんですよ。

腎の役割で有名なものは水の代謝です。

その点もチェックしていきましょう。

 

中医学の腎とは?4 水を司る

さくたろう
さくたろう

腎は一身(全身の事)の水を司ると言われているんだよ!

腎気の気化作用によって津液(体内の液体の事)が全身を巡り、水分の再吸収と尿の生成などを通じて、津液の代謝のバランスを保っています。

気化作用=気の作用によって変化させる事

腎気の気化作用によって水分の再吸収等が出来ない場合には汗、尿、便などになって排出されます。

 

中医学の腎とは?5 納気を司る

中医学の腎とは?納気について

呼吸で得たものを腎に納めてる!

さくたろう
さくたろう

納気は吸気を受納して納める事を言います!

空気を吸い、それによって得たものが腎気によって腎に納められるとされています。

これも腎の重要な役割の一つです。

呼吸に関係するのは肺と腎であり、体から生まれた不要なものを吐き出す力は肺が担当しています。

そして、肺気によって吸い込んだ新鮮な空気が腎へ入り、そこへ納められるんです。

この納める力を担当するのが腎という事ですね。

次に腎の健康状態を知るポイントを確認します。

 

中医学の腎とは?6 華が髪に表れる

さくたろう
さくたろう

腎の状態は髪に表れます!

腎の華は髪に出るとされ長く伸び艶があり、量が多いと腎の状態が良いと判断出来るんです。

※華=目で見て分かる状態の事

髪が良い状態であるのは血が十分にある証拠だと考えられています。

そして精と血は同じものから生まれる「精血同源(せいけつどうげん)」と「髪は血の余り」とする考えによって、髪から腎の状態を見極める事が出来るんですよね。

それ以外にも腎の状態を見極める方法があります。

しかし、次のポイントは目で見て分かるものではなく、自分の感覚を通じて感知するものです。

 

中医学の腎とは?7 耳、陰部に繋がる

さくたろう
さくたろう

腎は耳、陰部の状態に繋がっているとされています!

腎の状態が良いと耳がよく聞こえるようになるんです。

お年寄りになると耳が遠い人が多くなりますよね?

それは生命力の源である腎の弱体化によって起きるとも言えるんです。

また腎精が十分であると生殖器官の発育等も順調であり、性生活や生殖能力も満たされます。

こうした感覚的な部分からも腎の状態がチェックできるんですねー!

 

中医学の腎とは?8 液体は唾

中医学の腎とは?腎精が生成するものは唾

唾の多さは腎の強さの指標!

さくたろう
さくたろう

五臓にはそれぞれ対応する五液というものがあり、腎は唾を生成します。

唾は口の中にある津液(体内の液体の事)と位置付けられているんです。

そして、その唾を生成しているものが腎精とされています。

腎精が十分であれば、唾の量も多くなるという事ですね。

ちなみに肝は涙、心は汗、脾は涎、肺は涕(鼻水の事)が関連する液体とされています。

参考までにどうぞ。

 

中医学の腎とは?9 情志は恐、驚

さくたろう
さくたろう

五臓にはそれぞれ対応する情志があり、腎に深く関連するのはは恐、驚です。

恐怖心、驚きなどは腎を傷付けるとされています。

そして、恐怖心や驚きが過剰になると尿や便が漏れ出すのです。

よく漫画や映画などで強い恐怖心を与えられた人が失禁していますよね?

あの描写は中医学的に見ても大変に正しいという事です。

肝は怒、心は喜、脾は思、憂、肺は思、悲が対応しています。

 

まとめ

さくたろう
さくたろう

今回の記事をまとめるよ!

  • 蔵精を司る
  • 成長、発育、生殖を司る
  • 髄を化成、骨を滋養し脳に繋がる
  • 水の代謝を司る
  • 新鮮な空気を取り込み、納める
  • 腎の状態は髪の毛で判断出来る
  • 腎が充実していると耳の聞こえが良くなり、生殖機能も十分になる
  • 腎が生成する液体は唾
  • 恐怖心、驚きは腎を傷付ける
さくたろう
さくたろう

五臓の腎だけでもこれだけの量を説明しないといけないんですよね……。

たまも
たまも

あと臓が4つ、腑が6つ待っていますね。

ちょっと今日はもう勘弁してください……。

また後日解説しますから……。

たまも
たまも

国際薬膳師なのだから、しっかりしてください。

はぁい……。

最後までご覧くださり、ありがとうございました。

 

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